2023年6月1日(Thu) 梅雨入りとなりました。タクシーの中で運転手さんとどんな話しをされますか?

今年は早めの梅雨入りを迎えました。緑・樹林をこよなく愛する私としましては、絶対必要な季節であると認識しつつも、仕事の移動時は煩わしく感じることもあり、自分ながら随分と勝手だなと思う次第です。

この移動ですが、仕事柄大きな荷物を絶えず携えての長距離移動が常ですので、最寄りの駅・空港まで、或はそこから当院まで、タクシーを使うことが多いです。時間がある時は、運動を兼ねて、重いキャリーケースを引っ張りながらの徒歩移動もトライすることがありますが、路上喫煙の被害に会うのが辛いので(特に夜間は歩きたばこの被害に会ってしまい易く)、最近は甘えてタクシー利用の率が(特に夜は)上がってしまっております。

降雨ですとなおさら、タクシー利用される方も多くいらっしゃるかと思いますが、そのタクシーの車内で、皆さんは運転手さんとどのようなお話しをされることが多いでしょうか? 天候や道順・交通状況、行先地域の風土・グルメなどでしょうか? 短時間乗車の事が多いため、深堀りしたお話しをすることは少ないかと察します。

私の場合で恐縮ですが、最近は熟年者?と見られることが多いためか、不安定なご時勢のためか、上記のようなさっぱりとした話題よりも、意外に 政治、行政、経済関連が増えてきているような気がします。例えば、「お客さん、ここの市長さん、どう思われます?」「ここの交通インフラ、お客さんが来られた地域と比べてどうですか?ここは最悪と思いません?」「お客さん、待ったでしょう。運転手が少なくてね。成りてが無くて少子高齢化の影響でしょうね。この問題どう思われます?」等々。

タクシーの運転手さんは結構皆さん、そちら方面の勉強をされていらっしゃるようで、当方が為になる内容も聞かせてくれます。目的地に着くまでの短い時間ですが、仕事専門に日々費やしている私にとり、新鮮さを感じる話題も多く、渋滞でも目的地に着く時間が短く感じられるのは、イライラ不要で助かる気がしております。

余談ですが、上記の少子高齢化問題、少子化問題について、少し私の考えを申し上げたいと思います。国を挙げて、マスコミもこぞって、少子化は問題!、子供を増やさないと! と騒いでおりますが、一体、少子化のどこが悪いのでしょうか? 少子化となり、人口が適正に減ることは、生存競争の激化を和らげ、無闇な争いごとも減り、人口密度が下がることで狭い国土を一人一人がより優雅に利用することが出来るようになります(土地や家が安く手に入るようになります)。一人一人の人としての価値が高まってきます。また、地球環境、CO2 排出問題にも好影響をもたらすことでしょう。

歴史を人口増減の観点からみますと、人口増→戦争 の構図が浮かび上がってきます。明治の富国強兵の時代から人口は爆発的に増え始め、複数の事変、世界大戦が起っています。私は昭和ど真ん中の育ちですが、戦時中には、「産めよ!増やせよ!」と国をあげての大合唱があったと親世代の方々から聞いております。この戦時中の大合唱が、どうしても今の少子化反対(増子化対策)、と被ってしまい、恐ろしくなってしまうのです。先人達の行った戦争をどのように評価するかは置いておき、人口増の大正時代にお生まれになった多数の若者が、一人一人の人としての価値を高く正しく扱われることなく、大東亜戦争で玉砕、特攻などで命を散らされたことは、消すことの出来ない事実であります。

人口が減って税収が減ることは、税で生きている政治家、お代官様達はお困りになることは容易に推察できますが、私共、庶民感覚から申し上げますと、人口減→平和 の構図が浮かび上がって来るのです。もちろん現在の悪行政となっている、年金保障制度(若い人が年配者を賦活方式で生活を支える制度)の観点から子供・若者の人口減は何としても悪だ、と勝手に見做してしまっているのは、つくづく問題であるなと思っております。この困った社会保障制度があるから、即ちこの制度の無闇な維持のために、私達、庶民の可処分所得がガタガタに減り、これ自体が少子化を起している最も大きな根本原因である!ということは、次の機会にでもお話しできればと思っております。