2009年4月6日(Mon) 2009年4月、本格的な春の到来です。-気持ちよい桜満開を見て美容外科医が思うこと-

年度始まり、ブレザー一枚で丁度よい季節がやって来ました。可憐な桜を見て感じるのですが、皆さんは「内臓力」という言葉をご存知ですか。そして「美」の源は何であるとお思いでしょうか。私はつくづくこの内臓力が美を生み出す根源であると確信するのです。

内臓力を言い換えれば、代謝力です。人に限らず、あらゆる生命体は代謝の塊であると思うのです。人体で一番大切な臓器と言えば、一般常識的には心臓、次に肺臓と認識されがちですが、美容外科医としての私は、一に肝臓、二に腎臓である、と断言します。あらゆる代謝(老廃物、毒素の中和・解毒や浄化・排泄と、エネルギー、必要物質等の生合成など)の中枢は、肝臓であり腎臓であるからです。そして、肝腎を主体とする内臓の円滑な代謝そのものが、人体の内側から生命力漲る本当の「美」を創生してくれるからです。肝臓は内臓の中で最大の臓器であり、腎臓は二個あります。予備的(余剰的)に大きい、または二個もある、というのでは決してなく、お腹に、それだけの巨大なサイズがあってこそ、そしてまた左右に二個あってこそ、はじめて必要十分なる代謝力(内臓力)が発揮出来る、という意味なのです。

内臓(桜で言えば根)は外からは決して見えません。また、美(桜で言えば花)というのはとかく外見だけを指し、見えない内臓(根)は頓着されない傾向にあるようですが、本当の美、本物の美というのは、外には見えない内臓力がフルに100%正常機能して、それが原動力(エンジン)となって、その現れである新陳代謝(スピード)を介して作られたものである、と思うのです。

活力がとても強い桜の根に相当するような、桜に負けない強い内臓力を自分自身も維持し、これからも美というものを、多くの患者様に提供、推進していきたい、と思っております。