2007年5月8日(Tue) いよいよ神戸院が5月下旬にオープンです。-大阪エキスポランド事故に思う,本質を考える重要性について-

肌に薫風を感じ、目にすがすがしい新緑が飛び込む季節となりました。皆さんはゴールデンウィークをいかがお過ごしになりましたか?えっ、私ですか?私は相変わらずオペ三昧の日々でした。夏が近づいているためか、特に脂肪吸引手術で忙しい毎日でした。ワキガ手術もかなり高頻度手術症例として目立っていましたが・・・。

さて、神戸院の開院準備についてですが、当初より内装工事などで遅れがちでしたが、いよいよ5月20日にオープンの運びとなります。元町に在る、この ファーストビューテイクリニック神戸院 の窓からは、小学生の遠足で時々来ていたポートタワーが間近に見えます。昭和初・中期のレトロ調の建物も多くあり、子供のような純真な気持ちを持たせてくれる、なぜか他の都会とは違った雰囲気のある町だなあ、と感じています。このような地で、当ファーストビューティクリニックの信念に基づいた、威信に掛けたすばらしい医療の提供を行い、多くの患者さんに幸せになってもらいたいと思う次第です。

ところで衆知の如く、この度のゴールデンウィークに、ジェットコースターで乗客が死亡するという驚くべき悲しい事故がありました。場所は、私も中・高校時代によく遊びに行った、馴染みのある大阪・千里万博のエキスポランドです。事故の原因は、見逃していた金属疲労による車軸の破断ということでした。 「見逃していた」 より 「無視をしていた」 という方が当てはまるでしょう。エキスポランド経営責任者は、乗客の命を何だと思っているのでしょうか。同じ人の命をあずかる外科医として憤りを禁じ得ません。

医療、特に手術は、直接人の「命」と関わります。従って万全の状態で臨みます。間違いは一切許されません。そのための安全管理(技術、設備等)には、法律がどうであれ、医の倫理、威信に掛けて、それなりの手間暇、時間と費用を掛けます。採算?を重要視して安全管理に手を抜く、ということはナンセンスです。当たり前のことですが、乗り物にも同じ事が言えます。 いくら行政上の法規制がしっかり定められていないからといって、それを言い訳にして車両の定期点検、金属劣化チェックを疎かにするとは・・・ 言語道断です。 ジェットコースターは貨物列車ではないのです。多くの大切な人命をあずかる立派な乗り物なのです!

特に高速回転をするジェットコースターの安全性ですが、最近のものはよりスリルを味わうため、立ち乗り式が多いようです。明らかに座り式よりも車軸にかかる負担は、素人が考えても相当なものになるはずです。(続く・・・・)